
先生…お願い。早く治して・・・
第38章 イケメンの姿をした悪魔にお願いを…
石川「俺は医者として失格だな。本来ならお前がどんなにイキたいと言っても、駄目だと言うべきなんだが、…分かったよ…。イカせてやる。」
先生はフッっと笑い、私の顔にかかった髪を優しく掻き上げ、頭を撫でくれる先生は、やっぱりどこの誰よりカッコイイ。
私は、先生の時折見せるこの優しさに触れる度、
心を掴まれていくのだ…
そして、先生に見つめられ、あの手に触れられる度、私の鼓動は大きく脈打ち止まらない…
私は先生に恋をしているのかもしれない……
でも、先生の周りで私が見かける女性は、モデルさんや女優さんばかり…。
みんなキラキラしていて、女の私から見てもとても魅力的で綺麗で可愛くて、私なんかとは到底比較にもならない…
こんなガキンチョで、なんの取り柄もない私が先生に恋をした所で、相手にされるわけがない……
しかも、とんでもない失態を晒し、更にはこんなお願いをする様な私を、先生はむしろ幻滅しているに違いない……
ただ、先生は優しいし、私の父との関係もあるから、きっとむげにしないのだろう。だから先生の優しさに勘違いしてはならない。これだけは忘れない様にしなければ…
