
先生…お願い。早く治して・・・
第39章 無理な治療の代償は大きかった…
眠りに落ちたら医局に戻ろうと思ったが、
寝ながら苦しそうに咳き込む綾が心配で、側を離れられずにいた…。
2時間位経っただろうか…
綾の呼吸は更に苦くなり、咳き込みと共に目を覚ました…
綾『ゲホンッゲホン…はぁはぁ〜ハァ〜ハァ〜、ゲホゲホ…ハァはぁ〜せぇ〜せんせぇ〜はぁ〜ぅうっ…ヒッ…ク…ヒック…せんせ…っ…』
石川は綾の頭に手を当て
石川「大丈夫。先生ココにいるよ!綾、苦しいか?先生にまたちょっと胸の音聞かせて?」
綾『……ぅうっ……ック…』
石川「大丈夫、大丈夫。。泣かなくていいから……」
石川は綾のパジャマのボタンを外すと、ポケットから聴診器を取り出し、小さな胸に当てた…
息苦しさで苦しそうに動く綾の小さな胸に聴診器を当てる度、石川の表情はどんどん険しくなった
