
先生…お願い。早く治して・・・
第40章 先生…苦しいよ…
森下は吸引の用意を手際よく始めると、石川は手袋を装着した
もうさっきの苦しい治療をされるのは明確だった…
石川 :「綾…ごめんな、もう一回頑張ろうな」
綾『やだぁ〜先生のバカぁ〜もう絶対やんないって言ったもん…やんない!やんないっ!!ゲホっゲホっッ…うぇ〜ん…先生大嫌いっ…ック…せんせぇ嫌っ…」
石川「そんなに嫌いかぁ〜先生アヤに嫌われたくないなぁ〜」
そんな事を言いながらも石川は淡々と準備していく
綾 :『じゃぁ〜やめてよ!!やめてくれたら、嫌いにならない〜!!だからお願い!やだぁ…絶対やだぁ…やらない。やらないでっ!!』
石川 :「残念だけど、先生、綾に嫌われちゃうな〜。すぐ終わるから、ちょっとだけ頑張ろう?な?苦しいだろ?」
綾『ゲホッ…ゲホッ…くるしく…ゲホッ…ないっ…』
またも嫌だと、しゃくり上げ泣きながら顔を背けた
石川「森下、チューブちょうだい!」
森下「はい。」
石川「はい、ありがと〜。」
先生はなんの躊躇もなく、いつも通り淡々とその場を進めていく
綾『やんないっーー!やらなくていいーーー!!』
熱でグッタリしているにも関わらず、全力で泣き叫んだ
石川 :「森下〜、おねがい!!!」
それは押さえろのサイン…
森下はハイ。と頷くと綾を押さえた
綾 :『カズ〜離してぇ〜ばかぁ〜』
森下 :「綾ちゃん、すぐ終わるから頑張ろ!!」
手足も動かし、出来る限りの抵抗をした
石川 :「綾!!いくら抵抗しても、やらないと終わらないよ!」
