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森下 :「大丈夫、先生すぐ終わらせてくれるから…頑張ろう…ねっ？」


そういうと頭をしっかりと押さえた


綾 :『ん〜っ…やだぁ…やりたくない〜うぇっく…えっぐ…』


どんなに泣かれ、暴れられようと石川は動揺することもない


石川 :「はい、あ〜んするよ〜」


石川は綾の口をこじ開けるとチューブを差し込んだ 。


綾 :『オエッ……あぁ…っ…』




石川「よしよし…ごめんな〜すぐ終わるかな〜」



溜まっていた痰がジュジュジュジュッと音を立てて吸い出され、綾の目からは苦しさで涙がこぼれ落ちる…



石川「ごめん、偉いな〜綾…、、もう終わるからなぁ〜」


喉の奥手前と器用にチューブを動かし溜まった痰を吸い上げていく



石川 :「よ〜し、はい、終わりっ！抜くよ〜」


ゆっくりとチューブが引き抜かれた…




綾 :『オエッ…オエ…ゲホゲホッ…はぁ〜はぁ〜』




石川 :「よく頑張ったな、、綾。最後にお熱高いから解熱剤入れるよ。そしたら終わり！」




こんな苦しい治療終わったばかりなのに、
まだなんかやるの？



綾 :『もっ…も…う…やだぁ〜もうヤダァーー！！もう痛いのやだぁ〜もうせんせぇだいっきらいッ…』


全力で泣かれた…


こんな嫌な治療終わったばかりで、怖そうな事言われたらそうなるよな…



石川「ごめんなぁ〜、先生嫌なことばかりして。」



綾『んえ…ッ…ううんぇっ…じゃ、ぁ、もうッ…やんない…でっ…ッ』



石川 :「ごめん…それは出来ない。先生嫌われても、綾の事、治さないと！」




綾『んぇッ…っ…ん…ッ…だって…ッ、もうッ…いたいの、やだッ…』


涙で途切れ途切れだが、言いたい事は分かる




石川「分かってる…痛くしない！熱下がれば楽になるから…な？」」



綾 :「んッ…っ…、だって、先生の痛くない…ッは…、、う嘘だもん！ぜったいっ…っ痛いもん。…グスン」



石川「嘘じゃない、本当に痛くしないよ」


綾『……っうそっ…っ』


石川「本当、嘘じゃないって！」



綾『…うぅッ…っぇッ…』



石川 :「綾…今ね、自分の熱、何度あるか分かる？39度7分もあるんだ、だから今が一番辛いと思う。薬入れれば朝にはもう少し楽になってるはずだから…な？だから、ちょっとだけ頑張ろう？」