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先生…お願い。早く治して・・・

第11章 ピュアな心

「鈴木さん、もう部屋の準備は出来ていますか?」
石川先生は看護婦に尋ねる


“ はい。いつでも大丈夫です”


「よしっ。じゃぁ、綾ちゃん移ろうか!!

鈴木さん、準備してくれるっ?!」


“分かりました。
では宮田さんは、準備出来るまで廊下でお待ちいただけますか?"


看護婦のその言葉にお嬢様の顔に若干不安の色が見えた。
それに気が付いた宮田は咄嗟に、

「 先生、付いていてはダメでしょうか?」と石川に尋ねた



「悪いが、私に任せてくれるかな?」


お嬢様は益々不安そうだが、先生の許可がない以上付いていることは出来ない。

「………分かりました。

お嬢様、すみません。廊下でお待ちしてます。」

『…うん…。』


宮田は付いていてあげれない事が悔しかったが、言われた通り廊下で待つことにした。

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