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先生…お願い。早く治して・・・

第43章 先生、嫌だ!これ取って…相良先生の治療(後編)



「石川先生に治療されるより、今日の治療器の方が辛かった?」



『分かんない…。でも凄く嫌だった』




「だよな…ごめんな…。嫌な事ばっかりして。それも俺みたいなおじさんにやられちゃ、余計に嫌だよな。」



治療とはいえ、今時珍しいこんな純粋な子に、俺みたいなオヤジが…本気でそう思った…



『違う。先生は悪くない。先生、凄く優しかったし。ただ、あんな治療の機械作った石川先生、嫌い…。』




「綾ちゃん、それは違うよ。石川先生はね、本気で君の事心配して作ったんだよ。」




『うそっ…そんなのうそっ…』



「本当だよ…。石川先生以外の先生に治療されるの嫌だろ?」



『そ、それは……。』



「今日みたいに止む終えず他の先生が治療する事だってある。石川先生はそれも見越して、作ったんだよ。出来る事なら、石川先生誰にも君を治療させたくないんだよ。それだけ君は特別な存在って事だよ。」

先生はニコっと笑った

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