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先生…お願い。早く治して・・・

第44章 思わぬ訪問者…そして石川先生の覚悟……


石川は朝の担当患者の回診を終えると、手術室へと向かった…

今日は高梨先生とのダブル執刀で15時間程かかる難しい患者の手術だ。


予定通り午前9時に手術は始まった…。



手術が始まり1時間半程経った頃、不意に石川は時計を見た。

もしも綾の数値が高ければ、新しい治療器で治療を始めている頃だ…俺がいなくてあいつは今頃嫌がって泣いているかな…そんな事を一瞬頭をかすめた。




そんな俺を見透かした高梨は


「石川先生…今、綾の事考えてたでしょ?今頃、アレ…使ってますかね?」


少し冷やかす様に話し掛けた。





「さぁな…。今ここで心配してもどうにもならん。今は手術に集中だ!」



目の前にある命を救う事に集中する。手術室に雑念は持ち込まない…。昔からそれだけは外科医として心に決め執刀してきた。でも今日はその雑念を抑えるのに正直苦労した。



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