
先生…お願い。早く治して・・・
第44章 思わぬ訪問者…そして石川先生の覚悟……
午前9時に始まった手術は、当初15時間を予定していたが予定を大幅に縮め13時間で無事に終了した。
「お疲れ様。みんなもお疲れ様。」
最後の縫合を終えると石川は高梨と手術スタッフ全員に向け声を掛けた
高梨もまた
「お疲れ様でした。」そう返した…
手袋と手術着を脱ぐと石川は、高梨と共に手術室を出た
手術室の前では患者の家族が心配そうに、待っていた
石川と高梨は待っていたその家族に近づくとニコっと微笑んだ
「手術は無事成功です。もう大丈夫ですよ」
爽やかに微笑む石川の青い手術着は汗でグッショリと濡れ、額と髪も汗で濡れていた。
“ 先生…ありがとうございます”
家族は石川と高梨に深々と頭を下げた。
高梨は石川の方を向くと、
「後は私が…。先生、綾の所に行ってあげて下さい。」
石川は “フゥー” っと大きく息を吐くと
「そうだな…悪いっ。じゃぁ後は頼んだよ」
石川は高梨に左手をあげると、そのまま綾の病室へと向かった
