
先生…お願い。早く治して・・・
第44章 思わぬ訪問者…そして石川先生の覚悟……
「綾〜〜〜会いたかったよ〜」
進堂はベットに座っていた綾に抱きついた…
『私も!!でも、どうしたの?パパ…』
「ん?ちょっと時間が取れたから可愛い娘の顔が見たくなってね!来ちゃった。」
進堂は茶目っ気たっぷりに綾にウインクをして見せた。
「で?どうなの?身体の調子は…大丈夫か?」
『え?ぁっ……ぅん。大丈夫』
綾は笑って見せた。
「そうか…良かった……。綾の元気な顔を見れてパパ、安心したよ」
進堂もニコっと微笑み返したが、自分に心配をかけまいと綾が精一杯笑っていたのは直ぐに分かった。
『パパ…いつまで入られるの?』
「パパまた直ぐに行かなきゃいけないんだ。ごめんな…綾。」
『そっか…でもしょうがないよ!お仕事だもん。』
こんな時でも我儘を言わない娘がとても愛おしかった
