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先生…お願い。早く治して・・・

第45章 脱走…そして危険な罠


石川:「さっき一瞬だけ繋がったんだが、聞こえたのは綾の悲鳴と、男の怒鳴り声だけだった…」



宮田は周りを見渡しながら、


宮田 :「分かりました。後は私が…。また連絡します」




宮田は電話を切ると、綾の父、進堂 康介に電話を入れた。




宮田 :「社長…お嬢様が何者かに連れ去られました。私が付いておきながら…申し訳ありません。」




進堂 :「 今さっき俺の所に20億を要求する連絡があった。宮田、今は綾を連れ戻すことだけに集中しろ。謝罪はその後だ。
それにしても…、俺の可愛い娘がたかが20億とはな……笑わせてくれるな……。だが、普通20億なんてお金、要求してこないだろ。海外なら兎も角、ここは日本だ。お金はただのダミー。犯人の目的、要求は他にあるのかもしれない。宮田、お前も気をつけろよ。今から俺の部下達をそっちに回す、上手く使え。動くのは…それからだ。」


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