
先生…お願い。早く治して・・・
第45章 脱走…そして危険な罠
男はゆっくりと綾に近づき、綾の顎に指をかけると
「身体はどお?大丈夫?」
本心なのか、嘘なのか心配そうなの顔を向けてきた
『……なんなの?心配する位ならなんでこんな事するのよ〜!何が目的?お金?』
ついつい、ムキになってしまった…
「…ん〜、正直お金はどうでも良い。
そこそこお金はあるしね…まぁ君の所よりは程遠いけど…。
ちょっと日常に刺激が欲しかった。ってとこかな…フフッ…」
『…どうする気?』
聞くのは怖かったけど、聞かずにはいられなかった
「ん〜、どうしよっか…。3・4日もあれば僕に辿り着くかな??それまで君には大人しくしててもらうよ。変な事考えちゃいけないよ!」
男の口調はとても優しいが、その優しさが逆に不気味だ
