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先生…お願い。早く治して・・・

第46章 歪んだ愛……先生助けて(前編)


『やだ…止めてっ。何もしないで!!』

目には恐怖の色が見えた



「そんな顔しないで〜、大丈夫。病院から“ コレ ”持ってきたし。」


そう言って見せてきたのは、白いジュラルミンボックス…。私はもうその中身を知っている。先日、相良先生の所で見たやつだ。というより、もう使用済みで、二度と使いたくないと思ったものだ…。



『……うそ…待ってそれは止めて!!』




「だって痛いでしょ。石川先生が君の為にわざわざ作らせた治療器。凄いんだろうなぁ〜。この間、付いててやろうと思ったのに、俺の事閉め出すから〜。見れなかったじゃない。」

森下は口を尖らせ、不満そうに呟いた



『えっ?!まさかそんな事で私の事…?』



「そんな事で…?そうだよ…。ふふッ。いつも怖い時とか、泣きながら頼ってくるくせに、あま〜い、刺激的な下の治療の時だけは俺を排除する。…なんで?……そんなに俺のこと嫌い?信用出来なかった?」



『…な、なんでって……あんな治療、恥ずかしくて先生以外に見せれるわけないでしょ!好きとか嫌いとか…そういう問題じゃないよ…』


ムキになって言い返した

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