
先生…お願い。早く治して・・・
第54章 石川先生は私が他の先生に診られても平気なの?
「高、急に悪いなっ」
“全然大丈夫ですよっ。”
高梨先生はニコっと石川に微笑むと、先生の陰に隠れた私に、
“おはよっ、綾。”
ニコっと軽い声で私に声をかけた
『ぉはよぅ…ござぃま…』
私は先生の背後に隠れる様に、消えそうな小さな声で返事をした
テンション、ガタ落ちの私を見た高梨先生は少し苦笑いだ…
「ほ〜らっ。」
石川先生は背後に隠れる私を前に押し出した
ドクターチェアーに腰掛ける高梨先生と向き合う様に、私も椅子に腰掛けた。
もちろん隣には先生がいてくれ、私の背中に手を回し、大丈夫だよと言わんばかりに背中をさすってくれた…
高梨先生から何個か問診され、答えに困ると石川先生がその度、フォローしてくれた
