
先生…お願い。早く治して・・・
第55章 平気なわけがないだろ!でも俺は医者だから…
15時が過ぎ、石川先生はいつ現れるんだろうと、ドキドキしながら待つ事さらに30分…
今のこのドキドキは決して会いたいわけではなく、むしろ怖くてドキドキしているんだ。
15時半を少し超えた頃、
トントンっと扉をノックする音の直後に扉が開き、石川先生がやって来た。
「ごめん、遅くなって。」
ほんの少しだが、息が乱れている所を見ると、急いでここにやって来たが分かる…
むしろ、忙しさでそのまま夜になってくれても良かったのに…とさえ思ってしまう
「お腹どうだ?また痛くなってない?」
私はコクンと頷いた
「じゃぁ、行こうか。」
その言葉に、不安げで行きたくないオーラを出してみたが…やはり通用しなかった…
