
先生…お願い。早く治して・・・
第56章 私…先生に見放されたの?
トントン…
扉をノックする音が聞こえ、高梨先生が入ってきた
高梨は宮田に小さく手を上げると、布団を被りベットに横たわる綾に近づいた…
「綾…どうしたの?あんなに頑張ってたのに〜治療もうしないって言ったんだって?」
『………。』
「今やらないと、もっと痛くなるぞ。先生やってやるから、やろうっ。」
『……ぃ…ん…だもん。』
布団の中から微かに声が聞こえた…
「ん?何?」
綾は布団から顔を出すと
『痛いんだもんっ。怖いんだもんっ…んっ…んんっ…』
