
先生…お願い。早く治して・・・
第56章 私…先生に見放されたの?
診察時間の過ぎた治療室、そして待合室は看護婦さんの姿も無く、先生2人と私だけ…
シーーンとした静かな治療室はいつも以上に緊張と恐怖心を煽る
高梨 “ よし、じゃ脱いだらまたここ座って!”
『……ぅん。』
心臓が恐怖でバクバク音を立てる
いつも閉まっているカーテンも今は開いていて、先生達はすぐ側に…
“綾、どうする?予定通り石川先生に治療してもらう?”
正直、どっちも嫌だが
『…ぅん。』
と頷いた
「いいの?高じゃなくて?」
『うん。』
「そうか分かったよ。」
そういうと、石川は診察台の仕切りのカーテンを閉めた
『先生が見えないのヤダ…怖い。』
「分かった。じゃ、開けておこう」
再度、石川はカーテンを開けた
「綾、椅子動かすよ!しっかり掴まって」
静かにゆっくりと診察台が動き、石川先生の前に蜜部が剥き出しになった
やっぱり怖い
生理中の蜜部が石川先生に向けられていると思うと、恥ずかしさもあるが、それ以上に恐怖が心を支配する
しかし石川先生は緊張する私とは違い、至っていつも通りだ。。
石川は綾の脚の間に座ると、パチパチっと手袋を装着する
