
先生…お願い。早く治して・・・
第57章 退院の条件。
そして、あっという間に約束の時間になった…
もしかしたら退院出来るかもと、期待を胸に私と宮田は先生の診察室へと向かった。
トントンっと扉をノックし中へと入った
「2人ともそこ座って!」
石川先生は私達2人を、L字型の大きなソファーに座らせた。
そして石川も隣り合うように直角に座った。
「じゃぁ、早速本題。綾は退院したい?」
『……うん…。学校にも行きたい。』
「ん〜…。」
『……学校は行けないの?』
いまいち煮え切らない先生の言葉が気になった
