
先生…お願い。早く治して・・・
第60章 病院から登校
病院の外に出るだけでも正直嬉しい。
進美外科専用の玄関には既に運転手の小松が車を止め待っていた
“お嬢様、おはようございます。”
小松は綾の姿を見るなり車から降り、頭を下げた
『おはよう、小松。学校まで宜しくね。』
綾はニコっと微笑んだ
“かしこまりました、お嬢様。”
宮田は後部座席のドアを開けると
「さっ、お嬢様。」と、エスコートした
綾が後部座席に乗り込むと、宮田は助手席に乗った
病院から学校までは約30分…
学校が近づくにつれ、今は少し緊張していた
