
先生…お願い。早く治して・・・
第60章 病院から登校
久しぶりの教室…緊張するぅ〜
少し早めに来たから、まだそんなに人はいないはず…
恐る恐る、教室の後ろの扉を開けた
『…ぉはようぅ〜…』
“あっ!綾ちゃん。今日から復帰?”
数人の女子が近づいて来た。高校に入ってからはあまり友達はいないけど、流石にこの日はクラスメートが歓迎してくれた。
『うん!でも今週はとりあえず午前中だけなんだけどね』
気がつけば私の周りには沢山のクラスメートが集まっていた。
そして、その輪を切り裂く様に、
「綾ちゃん!!」
少し、嬉し涙を浮かべて友達のみずほちゃんが駆け寄って来た。
みずほちゃんに会うのは、病院に強制入院させられた健康診断の時以来だ…
『みずほちゃ〜ん』
私達は久々にハグをした
