
先生…お願い。早く治して・・・
第15章 検査
「よし、終わりっ。」
そう言うと、先生は濡れた温かいタオルを手に取ると、優しく胸に付いたゼリーを拭き取ってくれた。
「痛かった?」
先生はニコっと優しく微笑む
『……、少し…』
小さな声で返した。
先生は捲りあげていたキャミをそっと降ろしてくれた。
ふぅ〜、、と思ったのもつかの間。。
「じゃあ、そのままお腹も診るからね。」
と、先生は掛けていたタオルケットを下にずらした
声を出す間も無く、Tラインぎりぎりまで下げられた。
下は何も履いてないだけに、かなり焦ったが、先生は当たり前の様に涼しい顔をしている。私だけ焦るってるのはなんだか逆に恥ずかしく、平然を装ったが内心はハラハラドキドキしていた。
「さっきと同じように、お腹にもゼリー塗るね。痛くないからリラックスしていていいよ」
そう言うと、お腹の上にゼリーを絞り出した。
ほのかに温かいゼリーが少し心地よかった。
先生はベット脇の丸椅子に腰掛けると、先ほどの機械を手に持ち、お腹の上を上下左右に動かし始めた。
先生は慣れた手つきで、機械に映り出される映像をチェックしていた。
徐々に機械は下へ下へと移動し、下腹部の辺りを滑らせる。
" んっ…っ…"
先程までの感触とは違い、くすぐったさとゾクゾクっとした感触につい、声が漏れてしまった。
「痛い?」
綾は首を大きく横に振った
綾の顔は恥ずかしさで、赤くなっていた。
