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先生…お願い。早く治して・・・

第66章 先生との初デートなのに…治療?(後編)



伸「綾ちゃん、ごめん、ちょっと診せてな…?」


伸は事前に兄貴から聞いていた場所を、改めて自分の手で診察を始めた



伸は綾の横に立つと、指の腹を使い、とてもソフトに綾の痛みのある脇の下のリンパ部分を何かを探る様に優しく触診する


綾は恐怖ゆえに、押さえる石川の腕から逃れようと、必死でもがいた


綾『んっ…っ…っ、、やだぁ〜』



石川「綾、大丈夫だから動かない動かない。シン、痛くない様に診てくれてるでしょ!」



綾『…っく…ううっ…やだぁ〜』




伸「ん〜。確かに!兄貴が言う様に、ちょっとリンパ部分、炎症起こしてるね…。これは今のうちに打ってた方が俺も良いと思う。」



石川「うん…。。頼む」




伸「綾ちゃん、大丈夫だよ!すぐ終わるからね」



綾『やだやだぁ〜』



伸は目的の場所にアルコールを含んだ脱脂綿で消毒をする



伸「綾ちゃん、すぐ終わるから、ちょっとだけ兄貴の方見てて」



石川「綾、大丈夫。先生の方見て!!」



綾の顔はすでに涙でくしゃくしゃだった


石川「よしよし、大丈夫だからそんなに泣かない泣かない!な?」

頭に手を当て優しく宥める



伸「よし、じゃぁ〜綾ちゃん、ごめんね。。ちょっとチクっとするよ!すぐ終わるから、痛いけどちょっとだけ頑張って動かないよ!」



石川も固定する腕に力を込める



綾『やだぁ〜痛いのやだぁ〜やらない〜やりたくない〜』


ポロポロと大粒の涙が溢れ落ちる。



伸「ごめん。動かないでなぁ」


ゆっくりと脇の下の炎症の強いリンパに針が入る



綾はその衝撃にビクんと身体をよじった



伸「ごめん、痛いね、、、、。少し奥に針入れるよ…」




綾『うぇ〜ん…っ…っ…ん、痛い〜やだぁ〜せんせ…っやだぁ〜』




石川「よしよし、偉い偉い。。」




伸「偉いな…。。針入ったから、ここから薬入れるからもうちょっと痛いよ…。。3秒だけ頑張るよ〜」


ゆっくりと注射液を入れ込んでいく




綾『やだやだやだやだやだ〜いたいーーーー!いたいーーー!いたいーーー!っ…うぇっ…っくっヒッく…っ』


あまりの痛さに泣き叫んだ



伸「ごめんごめんごめん。痛いよな…。ごめんなぁ〜」



薬はゆっくりと打ち込まれた



伸「よし、ガンバった!!偉いな」



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