
先生…お願い。早く治して・・・
第69章 記憶喪失
そう言って、先生は私の朝の回診を終え病室を後にした…
悪い病気だったらどうしよう…
廊下で待っていた宮田は、病室に戻ってきた
宮田は、綾の顔に元気が無い事に気がついた…
“お嬢様?大丈夫ですか?どこか具合でも悪いのですか?”
少し心配そうに尋ねる宮田に
『ね〜、私…悪い病気なの?』
“えっ?どうしてですか?”
『先生が、後で説明するって…。私、そんなに悪いの?死んじゃうの?』
“お嬢様…、大丈夫ですよ。死にません!”
『本当に本当?』
“はい。”
