
先生…お願い。早く治して・・・
第70章 戻らない記憶…そして…
『私、何を忘れてしまったのか、一生懸命思い出そうとしても全然思い出せなくて…。』
俯いた私にすかさず
“いいんじゃない?!無理に思い出さなくても!これから沢山思い出作ればさ。”
定員が持ってきたコーヒーを飲みながら、余裕の表情でさらりと返す伸先生…
『でも…。』
“そんなに暗くならないでさ!笑ってる時の綾ちゃんが一番可愛いよ”
『……///』
咄嗟にそんな事を言われ、顔が赤くなった
“ふふ…”
先生はそんな私をからかう様に笑った
