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先生…お願い。早く治して・・・

第70章 戻らない記憶…そして…



そんな時、司馬先生とすれ違った。


もちろん、綾はすれ違った事すらも気づいていない…


お腹をかばって歩く綾の姿に司馬が声を掛けた



“おい!どうした?”



そう声を掛けられ、目の前に司馬先生が突然現れた事にビックリした




『え…??あっ…、し、司馬先生。』




“お腹痛いのか?”



『………。。』


怖さもあったが、自分の口から言い出せない事に気づいてもらえ、安心感と怖さに司馬を見つめる目は、一気に涙で溢れ出した。


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