
先生…お願い。早く治して・・・
第73章 先生との約束はどうした?
石川「おはよう、綾。」
先生はいつも通り優しい口調で声を掛けた
綾『……。』
宮田「お嬢様…?」
宮田は自分の影に隠れた綾を前に出そうとするが、出ようとしない。
そんなやり取りを見た石川は
石川「おいで。」
そう一言、優しく声を掛けた
綾『………っ』
綾は宮田の背中に隠れ俯いたまま、今にも泣き出しそうだった
石川「 ほ〜ら隠れてないで、おいで!大丈夫だから。」
石川はやれやれ…、といった表情だ。
宮田「お嬢様…」
宮田に背中を押され、俯いたまま石川先生の前まで行くと
石川「まだ何もしてないよ!」
石川は少し困った表情で声を掛けた
