
先生…お願い。早く治して・・・
第73章 先生との約束はどうした?
石川は椅子から立ち上がり、綾の肩に手を置くと
石川「とりあえず、今の状態を確認しよう…な?」
綾『…ぅうっ…ううっ…。。いやっ。。』
ポタポタと大粒の涙が床に落ちる
石川は綾の頭に手を乗せると
石川「大丈夫、怖くないよ。な?」
下を向く綾の顔を覗き込む
綾『やだぁ…。。怖いぃ〜っ…ヒック…やりたくない…んんっ…。』
その場でしゃがみ込んでしまった…
石川「…。。昨日、高梨先生には俺が戻ったらちゃんと検査も治療もするからやらない。って言ったんじゃないの?ん?」
石川も目線を合わせる様にしゃがみこむ
綾『……っっくっ…。。。。…でも……』
石川「でも?」
綾『………。。。』
石川「それ以前に、先生、綾ちゃんと約束したよね?先生いない間に痛くなったら、高梨先生か司馬先生に診てもらいなさい!って。ん?約束しなかった?」
