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第1章 エロゲー

俺はアパートに帰ると、エアコンを点けベッドに寝っ転がってアプリを起動した。

ロード画面が暫く表示された後、自分のデータを入力する画面が表示される。

俺は適当な名前や年齢を入力した。

最後に『GPS機能をお使い頂きますとよりリアルな臨場感をお楽しみ頂けます』と書いてあり、使用のオン・オフを選択する様になっていた。

俺はこのGPS機能が好きではない。

確かにスマホを落とした時や、道に迷った時には便利だと思うが、知らない誰かに監視されているみたいで嫌だった。

俺は迷う事なく『オフ』に設定する。

送信ボタンを押すと、おどろおどろしい音楽と共に洋館の門が映し出され、それをタップすると門が“ギィー”という金属が擦れる音と共に開いた。

次の画面には執事風の男が、このゲームの進め方等を説明するチュートリアルだった。

スレイブ達の調教メニューは、最初の段階で使えるのは『ローター』『ディルド』『拘束具』『挿入する』『口を犯す』程度だ。

レベルが上がるとメニューが増えるらしい。

クエストとか無いのにどうやってレベルが上がるというのか。

そう思ったら、スレイヴの調教度に寄ってレベルが左右される様だ。

それから、3日以内にある程度迄調教出来ないと、スレイヴは逃げ出してゲームオーバーとなる等、ゲームオーバーの条件が執事に寄って説明された。

ゲームオーバーの条件が予め説明されるなんて珍しいなと思いながら、チュートリアルを終えると、次はスレイヴ捕獲の画面へと移っていった。

画面には3人の候補者達が表示されている。

一人は色っぽい人妻系。

もう一人は可愛い学生風。

最後のは小学生っぽい女の子。

どれもリアルだ。

候補が気に入らなければ、リロードして他の候補を表示させる事が出来た。

俺は根気良くリロードを続け、好みの女を物色する。

何せスレイヴは一人しか持てないのだ。

直ぐに飽きてしまう様なのは避けたい。

まぁ、ゲームオーバーしてしまえばいいのだが。

(ん?そう言えばこのゲームのエンディングって何処になるんだ?)

俺は疑問に思い、ヘルプボタンで執事を呼び出す。

しかし、ゲームオーバーの条件の様な明確な記載は無かった。

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