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離れられないふたり

第4章 危険な遊び

「じゃあ、また明日…」


明日は同じ時間帯に勤務の日。
まことは明日、あいりを送迎すると言って帰ろうとする。


「あ…あの…」


「なに?」


「明日は…あんなこと、しないで下さい…」


未だ不思議なドキドキを感じながら、あいりは言っていた。

「…それは約束できないよ。木野さんの可愛い姿が見たくなったら我慢できなくなるかも」


「そんな…困ります。旦那さんに知られたらわたし…」


「俺と木野さんだけの秘密、知られたりしないから大丈夫だよ」


まことはあいりの唇に人差し指を押しあてる。


「でも、万が一ということを考えて、明日は違うところに行こうか」


「違うところ…」


「楽しみにしてて。じゃあ」


まことはそう言ってあいりと別れた。


「葉山さん…わたしのこと、なんで…」

あいりは先ほどまでの甘美なひとときと、まことの言葉が頭から離れず、悶々とした状態でひとりの夜を過ごした。

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