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離れられないふたり

第5章 覚醒する体

なんとか勤務を終わらせたあいりだったが、まことと合流すると、それが一層強くなっていくような感覚に襲われた。

「休憩中からずっと顔が赤いけど、大丈夫?」


「ひゃあ…っ!」


運転しながら、まことはいきなりあいりの太ももを撫でてくる。


あいりは背筋にぞくぞくとした感覚を覚え、思わず声をあげてしまっていた。


(あぁっ…ダメぇ…っ、わたしに触らないでぇ…っ…)

そう言いたいのに、声にならない。


「もうエロい気分になってるんだね、木野さんは…」


まことはあいりの反応を楽しんでいた。

「ち…っ、違ぁ…っ…」


ようやく出た声も、途切れ途切れになってしまう。


「もう少し我慢してて」


コットンパンツの上から太ももをさすりながら、まことは目的地へと車を走らせる。

行き先は、郊外にあるラブホテルだった。


「え…っ…」


あいりは、ラブホテルにはゆういちと結婚する前、初めて結ばれた時に来たことがあったので、そこがどんな場所なのか知っていた。


「ここなら誰かに見つかることもないと思うけど…」


駐車場に車を停めると、まことはあいりに降りるよう促してくる。


「でも…っ…ここって…」


「昨日より大きい声出しても大丈夫だよ、木野さん」


「ひぁ…っ…!」


太ももを撫でていた手が、いきなり最も熱くなっているところに伸びると、あいりは声を上げてしまった。


「もう熱くなってるんじゃない?ここ…」


「いゃぁん…っ!」

指先でなぞられると、昨日以上の快感に襲われる。
あいりはまだそれを受け入れられていないのだが、身体は正直に反応していた。
まことに導かれ、ひとつの部屋に入るあいり。


「んや…っ…」


ドアを閉めるとすぐ、まことがあいりを抱きしめ、キスしてくる。
自然に唇が開いてしまい、まことの舌を容易に受け入れてしまう。
まことは倒れそうなあいりの身体を、細くても筋肉のついた腕でしっかり支えていた。


「反則だよ、職場であんなにエロい顔するなんて…」


「あんっ…そんなぁっ…」


少し苛ついたように言いながら、まことはあいりの耳を甘噛みする。


「ひゃんっ…!!」


唇と指先であいりの耳を刺激するまこと。
あいりは抵抗することなく、まことの行為を受け入れていた。

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