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離れられないふたり

第5章 覚醒する体

その後、ふたりは談笑してから別れた。

「じゃ、また。俺、今週は試験あるからこんな風にはしばらく会えないけど…」

「試験、頑張って下さい…」


あいりは、自分だけが満たされてしまったことを申し訳なく思い、次に逢う時は、まずまことから気持ち良くなってもらおうと思った。

まことが試験の間に、ゆういちが出張から戻ってきた。
いつもの日常に戻ったあいり。

ゆういちとの行為はまこととの時間を過ごしたせいか、痛みを強く感じる時が増えてしまっていた。
しかし、ゆういちはそれに気づくことなく、己の欲求を満たすだけの性行為を続けていた。


まことに早く逢いたい。

あいりは、そう思うようになっていた。

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