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離れられないふたり

第4章 危険な遊び

まことと秘密の約束をしたあいり。
職場では相変わらずあまり接触がなく、あってもあの時のような、ちょっと違う雰囲気で話しかけるようなこともなく、あれが夢であったのかもしれないと思うようになっていたのだが、約束の日にちがきた時、やはりそれは現実だったのを思い知らされた。


その日、ゆういちは出張で1週間不在だった。
まことが先に仕事を終えていたので、あいりは近くのショッピングセンターにある本屋で落ち合うことになっていた。


「お疲れさまです」

「お疲れさま」


今日のまことは、ジーンズに黒いTシャツで、あいりも同じ組み合わせだった。

「かぶったね、服」

「はい…」


仕事の時とは違う雰囲気のまことに、あいりは何故かドキドキしてしまう。

「行こうか」と言われ、あいりはまことについていく。
車に乗り、向かったのは少し離れたところにあるお店だった。


「ここ…」


入口には、
『18歳未満お断り』
の文字が書いてあった。


「来たことないの?旦那さんと」


「はい…」


「そう。じゃあ今日はいい勉強になるね」


まことは笑顔で言っているのだが、あいりはそれに違和感を覚えていた。

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