いつまでもここに居て
第6章 ※上限の月[34]
□二宮part□
「ん…ここは…」
目を覚ますとベットの上。
パジャマは昨日来た素材と一緒だ。
布団の触り心地、…俺の部屋だ。
時計を確認すると3時。目を擦ると幽かに見える。
「ニノ…」
隣から聞こえた声。
「雅紀…」
「ごめん…!ごめん、抑えられなかった…ニノにあんな乱暴して…」
ボロボロ涙を流している雅紀。
「俺も悪いんだよ。だからおあいこにしよ。ね?」
「う…うん…」
「冬は日が登る時間が遅いんだよね。それなら月が出てる時間は雅紀を見れるね。」
「でもそれじゃ…」
「めちゃくちゃにしてくれていい…せっかく目が見えるなら雅紀と一緒に居たい。」
「ニノ…」
「お願い…キスして。」
頷くと俺にキスをしてくれた。
優しかったけど、さっきとは違う激しい絡め合うようなキス。
「はっ…ニノ…」
つーっと繋がった唾液がなんとも卑猥だった。
「雅紀…申し訳ないと思うんなら…いつまでもここにいて。」
雅紀はうん。とうなづくと笑った。