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いつまでもここに居て

第8章 ※Love Eye Toward only me[52]


□松本part□

それから翔くんは必要最低限の事しか話しかけてこなくなってきた。

とても後悔した。
もし、俺があの時あんな事しなかったら。

なんか、今更俺が悪いのに涙がこみ上げてきそうだった。

「やっほー、潤君。翔くんのこと?」
後ろから声をかけてくれるリーダーは的確に俺の悩みを当ててきた。

「…なんでわかったの?」
「そりゃあ…見てればわかるよ。収録中だって翔くんなんか様子おかしくて、潤君に話あまり振らなかったし」

「流石だね…リーダー。うん。ちょっと俺が悪いことしちゃったの。だから、どうしていいかわからなくて。ちゃんと仲直りしたいなって」
「その気持ちがあればじゅーぶん!素直にごめんね!って気持ちを伝えれば大丈夫!余計な言葉なんて要らない。ただ翔くんだけを見て言うんだよ。」
ぽんぽんと頭を撫でてくるリーダーにふわりと笑顔を作ってしまった。

「ありがと、ちゃんと謝ってみるね。」
「この後は?」
「俺はフリーだよ。明日もお休み。」
「いいね!翔くんもこの後フリーだよ!ご飯でも誘って謝っておいで!」
「うん!ありがとうリーダー!」
「うん!検討を祈る!」

大きく手を振るリーダーを後にしてまだスタジオでミーティングしてるはずの翔くんを探しに行った。

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