
いつまでもここに居て
第8章 ※Love Eye Toward only me[52]
「あっ…いや違うんですよ?わかった。潤君ちょっと待ってて」
翔くんいつものの癖でその場を丸め込む。
「うん。待ってるね!」
にこ、と笑う俺に手を振った。
こういう人がいる所で誘えば断らないことだって知ってるんだ。
俺がどれだけ翔くんを見ていたと思ってるの?
翔くんが出てくるのを見計らって今日乗ってきた車を出して待った。
渋々と出てきた翔くんは、隣にちょこんと座った。
多分翔くんの事だから俺のせいとか思ってるだろうなあ…
そのまま車を走らせた。
ちゃんと今日言わないと多分もうチャンスはない。
リーダーにせっかく背中を押してもらったんだ。
今日は絶対に謝らなきゃ。
