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いつまでもここに居て

第8章 ※Love Eye Toward only me[52]



□松本part□

翔くんの頬が真っ赤だった。
俺もだよ。なんて言葉聞けないと思ってた。
翔くんは言わないから。
けど、俺の裾を握ってくれて、嬉しくて堪らなかった。
今日は自惚れても良いのかな。
謝れなかったけど。こうやって翔くんが分かってくれた。
後でちゃんと謝るから、これ溢れてたまらない嬉しさを今は堪能させて欲しい。

「ねえ…翔くん、今日さ、ご飯食べるのやめよっか」
「え、」
「正直俺ただ謝りたかったんだ、けどそれも済んだし…さっきの収録でラーメンすごい美味しそうに平らげてたよね?…もうお腹いっぱいなんじゃない?」
「…」
「だからさ、俺の家来てよ。」

運転中で見えなかったけど、裾を握る力が強くなっていたからそのまま俺の家に車を走らせた。

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