
いつまでもここに居て
第8章 ※Love Eye Toward only me[52]
車を降りてエントランスへ。
キラキラする噴水を背景に居る翔くん。
「翔くん、」
つい、後ろから抱きしめた。
「この前はごめん。…けど、翔くんが悪いんだよ、俺を…こんなに本気にさせたから…」
「いいよ、俺こそごめんね、…本気にさせちゃった。けど、俺も前からずっとずっと好きだった。」
「…貴方に恋してもいいですか?」
「…うん。」
「…全部オレのものにしてもいいかな、」
「いいよ…」
スキ。そんな言葉を伝える前に、一歩前に踏み出してキスをした。
嬉しそうなその瞳。俺だけを見るその瞳。
どうかどうかずっと俺のものでありますように。
