いつまでもここに居て
第9章 僕と君の幸福論[21]
つぎの日。
「アシスタントの募集で応募しました。櫻井と申します。よろしくお願いいたします。」
「…。」
昨日描いたあの絵の中の人。
その生き写しみたいな美青年が面接にきた。
「ちょっと…待っててもらってもいいかな?」
「はい。大丈夫です」
そう言うと俺はバタバタと二階に上がった。
イーゼルにかけてあったキャンバスを見てみるとそこには背景だけが残っていた。
「面接は合格。僕のアトリエに来てみないかい?」
「あ、ありがとうございます!」
本当はアトリエなんかに人を入れたことは無い。
前のアシスタントも一回も入れたことはなかった、
けど、どうしてもこのキャンバスを見て欲しかった。
「うわあ…すごい」
「コレが僕のアトリエです。絵の具とかは…」
「…ココですよね?」
櫻井さんという人物はアトリエに初めて来たはずなのにさも来たことがあるかのような話し方をする。
しかも的確に場所を当てるのだ。
「アシスタントの募集で応募しました。櫻井と申します。よろしくお願いいたします。」
「…。」
昨日描いたあの絵の中の人。
その生き写しみたいな美青年が面接にきた。
「ちょっと…待っててもらってもいいかな?」
「はい。大丈夫です」
そう言うと俺はバタバタと二階に上がった。
イーゼルにかけてあったキャンバスを見てみるとそこには背景だけが残っていた。
「面接は合格。僕のアトリエに来てみないかい?」
「あ、ありがとうございます!」
本当はアトリエなんかに人を入れたことは無い。
前のアシスタントも一回も入れたことはなかった、
けど、どうしてもこのキャンバスを見て欲しかった。
「うわあ…すごい」
「コレが僕のアトリエです。絵の具とかは…」
「…ココですよね?」
櫻井さんという人物はアトリエに初めて来たはずなのにさも来たことがあるかのような話し方をする。
しかも的確に場所を当てるのだ。