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いつまでもここに居て

第13章 相合傘 濡れてる方が 惚れている[54]



「潤…肩…」
「ああ?これ、さっき人が通ったからぶつかったのかも。」
「人なんてまだ見てないよ。」
「あ、バレた?」
「潤…!風邪ひいちゃうよ…」
「あ…俺、熱っぽいかも。」
「ほ、ほんとに…?」
「ここのホテル入ろっか、明日もオフだしゆっくりして帰ろう…」
しっとり濡れた髪からぽたりと落ちる滴すらカッコよく見えた。
2人で相合傘をしたまま、すごい建物の中へ入って行った。

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