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腰を引き寄せタオルでぎゅっと抱きしめる。

「…けどね、このまま帰ろうなんてのは失敗だよ、ニノ。俺があの時最後に一番大事な事を言っていたんだよ」
なら俺が今日のお礼と一緒に心から君を愛している事を君に伝えたい。

俺は少しニノから離れると閉められていたカーテンをバッと開けた。開けると綺麗な横浜の景色。

「今日のお礼に俺が最後を飾ってみせるよ」

ニノに笑ってみせるとニノは驚きを隠せないようだ。多分この景色に見とれたんだろう。

ポケットからボックスの中からニノのリングを取り出す。
「和也、愛してる。これからもずっと一緒だ。」
優しく薬指にはめてやる。リングはするりと通り、ニノの指にぴったりだった。