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いつまでもここに居て

第15章 Overprotective boyfriend[54]



「うっ、うわあああ…」

計画が台無しになったり、雨が降ったり、いつも以上に緊張したり。
多分ニノは今日で色んなことが起きたんだなって。
頑張ってくれたことが嬉しくて、ボロボロ泣いてるニノを宥める。「よしよし。」と髪を撫でると更に涙がこぼれ落ちてそれすらも愛おしく感じた。


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風呂の中で俺は
「俺、幸せだよ。」
とニノに言った。

「俺、嫌われないのが当たり前だと思ってた。いつも迷惑かけて、全部潤がやってくれるから…って。けどね、怖くなった。潤は俺に合わせてるだけなんだって…だから、今日のデートで挽回したかった」
「うん」
「結局、時計は手に入らなかったし、雨は降ったし、潤がずぶ濡れだし、何も無かったけどね…」
「そんなことない…!」
わかってたよ。頑張ってること。身体を張って【俺は潤が好きだ!】って伝えてくれていたこと。
不安になっちゃったんだね、馬鹿だなあ、そんなことしなくたって俺にはニノしかいないのに。

ぎゅっとニノの手を握った。
「嬉しいよ、俺の事考えてこのデートだって頑張ってくれたじゃない。いつもの和也も素敵だけど、いつもと違う姿が見れて嬉しかったよ。俺の事を考えてる和也の顔が好き。」
愛してる。そう言って繋いだ手ごと俺を抱きしめる。

愛してるよ、そう言うと顔を赤くしながら「俺も愛してる」と久々に彼の口から出た愛の言葉に俺は嬉しくなった。


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