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いつまでもここに居て

第2章 ※1回のキス、10回のハグ、100回の愛してる[51]



□大野part□

俺は怖かった。
こうやって身体を一つにすることが。

そりゃあ男だし、潤も俺が欲しくて仕方が無いのは分かるけど、やっぱり本番になると怖くなってしまってはぐらかしてしまう。

ま、まあ、男なんだけど、本番の時の…あれ、凄く大人の男になる所。
あれを見ちゃうと変な深みに落ちてしまうようで、怖くなっちゃうんだよね。

安心出来る方法が欲しい。
それがあったら俺…ちゃんと潤をちゃんと見れると思うんだ。

いつもはぐからしていたけれど、今日なら大丈夫だと思うから、どうか俺を安心させて欲しい。

「あっ…やだ…潤こわ…」
自分の知らない声がつい出てしまう。
「大丈夫、愛してるから、安心して、俺はここにいるから」
そう言われる度についほっとして力が抜ける、いつもキスとかハグとかしてくれるけど、こうやって愛してるとか言ってくれることは少ないなあって、そう思いながら快感を必死に外に出すように、天井を見つめた。

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