いつまでもここに居て
第6章 ※上限の月[34]
俺の生活に置いて困ることはそんななかった。
深夜の遊びは断って、まあ付き合いが悪いと言われていたが、お昼は元気な為友達には恵まれた。
大変だったのは就職からだった。
その会社は要はブラックという所で、定時が6時という約束なのだが、真夜中に終わる。
必死で月光を浴びないようにカーテンを締めるのだが、終わったあとそのまま家に帰れないため寝泊り。
そんなことが多くなった。
結局疲労により1年で退職。
しかし、母さんからの紹介で、こんな俺でも出来る仕事を教えてもらった。
それは二宮和也という人間の面倒を見るということだった。
二宮和也は目に障害を持っていて、何も見えないらしい。
しかし、まあお坊ちゃんって感じなのか学校は行かず家庭教師を雇い勉強をしている。今は15歳で、ちょうど中3って頃だ。
俺が今二年の大学を出てすぐ就職したから22歳。
友達がいない二宮さんかあ…7歳も年が離れてるけど大丈夫なんだろうか…心配になった。