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いつまでもここに居て

第6章 ※上限の月[34]




「よろしくね!二宮さん!」
「…元気だね。気に入ったよ、俺のことはニノって呼んでよ。」
手を出すとまるで見えているかのように手を握ってきた。

一日目。
やっぱり仕事は仕事だと気を引き締めてとりあえず元気よく挨拶した。
俺の明るい挨拶にニノは俺にすぐ心を開いてくれた。
ニノのお婆ちゃんが俺の先輩で、ばあやなんて呼んでいる。
ニノが楽しそうに「ばっちゃはばあやって呼んであげて!」なんて言うもんだから、なんか申し訳ないけどばあやと呼んでいる。
ばあやも嬉しそうにしてるから良かったけどね。

それから
ニノと雅紀と呼ぶような関係。
まるで友達みたいになった。

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