俺氏、捨て子を拾いました
第2章 もはや非日常
「重かったですねー!」
「うん……色んな意味で重かった……」
野菜から調味料……お肉に卵……インスタントでもなんでもない調理すらされていない食品を大量に購入し……お金が一気にお空の彼方へと行ってしまった。
「これでお料理できますね!! 楽しみです!!」
「楽しみですって……俺何にも作れないよ?」
そう、調理器具などは母が送ってきているからあるとして、触れたことのないようなものばかり。ましてや、今まで俺はカップラーメンしか食べていないと言っても過言ではない。
「私が何とかしましょう! 辰海さんは補助をお願いします!」
猫みたいな顔をして胸をとんと叩くふたばちゃん。俺はへいと二つ返事をすると早速台所に向かう。
「……ごみが」
あ、いっけね。カップラーメンのゴミを流しに置きっぱなしでしたわ。こりゃ恥ずかしいこりゃこりゃ。流し台だけにこのことは綺麗に水で流していただけると嬉しいです。たっはぁ!! 我ながら上手すぎぃ!! 山田!! はよぅ!! はよぅ座蒲団はよぅ!!
「掃除もしなくちゃいけないですね……何ニヤニヤしてるんですか、気持ち悪いです」
「本当にお恥ずかしい限りですどうも……」