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俺氏、捨て子を拾いました

第2章 もはや非日常




「ふんふん♪」


 鼻唄混じりに何かを焼いているふたばちゃん。
 俺はゴミをごみ袋にぶちこんだ後、眺めることしかできなかった。
 結局一人でやるんですね。女の子ってやつは本当に……



「辰海さん!! 出来ましたよー!!」



 嬉しそうに俺の顔を見ている。
 あれ、もしかして俺勝ち組なんじゃね? 人生始まったんじゃね? 色付き始めるんじゃね? 四月は君の嘘なんじゃね?



「辰海さん!! お皿です!! お皿早くです!! 渾身の卵焼きが冷めちゃいます!!」



 俺、尻に敷かれるタイプかもしれない。でも、嫌いじゃない。



 俺は食器棚から小さな皿を持ってくるとフライパンに乗っている卵焼きを意外と馴れた手付きで皿に卵焼きを乗せた。



「上手に焼けましたー!」



 それ卵焼きや、こんがり肉ちゃう。






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