俺氏、捨て子を拾いました
第3章 貴様のぱんつは何色だ?
「あなた……迷子?」
「な、なんで分かったんですか!? まさかエスパーですか!?」
「まあ……小さい子が一人で泣いてたら……それぐらいかなと」
すごいですこの人。頭賢いです。東大です。頭賢い人は東大って施設で聞きました。
「東大さん!! お願いです……!! 私を辰海さんの家まで連れていってください!!」
「と、東大さん? いや……うーん……住所とか分かる?」
「全く分からないです!!」
だよなぁ……と小さく声を出して困った表情をする東大さん。東大さんでもやはり難しいようです。
「あ、私今、アパートに住んでます!」
「アパート? この近くの……?」
「はいです!!」
「もしかして……結構おんぼろの……?」
「おんぼろかは分からないですが……湯船付きのアパートです!!」
何か心当たりがあるのか東大さんは、少し顔をしかめてから、よしと言い私の手を握りました。
「合ってるかわからないけど、一応行ってみるか……私もちょうど帰るところだし……」
やはり心当たりがあるようです。やっぱり東大さんってすごいです!!
「東大さんありがとうございます!!」
「私……東大さんっていう名前じゃないんだけど……どこから出てきたんだ? その名前……」