俺氏、捨て子を拾いました
第1章 出会う
「……ぬ?」
ドアが何かにつっかえる感覚が手に残る。あれ、なに? 俺自分の家で拉致されちゃった? 危険分子みたいな扱いなの?
何度もこつこつと開けてみようとするが、中々開かない。もともとたてつけは悪かったけどここまで酷くなかったよ?
すごく不安になってきたのでドアノブをガチャガチャと音たてながら、ドアをドンドンと押す。
このままじゃ餓死する……
俺は生存本能でドアノブを握りしめながらドアにたいあたりをした。
凄まじい音をたてて、ドアは開き俺は勢いよく家から飛び出ると……
「うぐぅー、痛すぎるですー……」
なんか、小さな女の子が目の前でうつ伏せに倒れていた。