俺氏、捨て子を拾いました
第4章 夜は長いもの
パソコンを見ているふりをしながら二人を観察していると不意にふたばちゃんが、小さな口を開き可愛らしいあくびをした。
「もういい時間ね……寝なさい」
霙ちゃんが半ばお母さんみたいな言い方でふたばちゃんを寝かそうとする。なにこの姉御肌、この安心感絶対人妻だろ。ままー、僕も寝かしつけてー!!
「まだです……東大さんと今日は……語り尽くすのです……女子会です……」
「何言ってるんだ全く……その眠そうな顔でよく言うよ。最近の子は変な言葉を知ってるものね……」
呆れた笑みを見せる霙ちゃん。その呆れた笑みを私の方を向いて是非ともお願いしてもよろしいでしょうか
そんな想いをしながらパソコンをいじって数分がたっていく。
次第に口数が少なくなっていくふたばちゃん。
最後には目を完全に瞑ってしまい、霙ちゃんに凭れかかるようにくてんと眠りについてしまった。
天使の寝顔でムスコピーン!!
こんなことを冗談でも言ったら霙ちゃんに通報されると思ったから黙りながら1人ほくそ笑んでいる俺でした。でへへ。