テキストサイズ

俺氏、捨て子を拾いました

第5章 今日は何する? 息をする





 支度が終わってしまい、今俺はヘル•ザ•ゲートの前、霙ちゃんの部屋の前にいる。


 汗がとまらない……あれ、俺ってこんなに代謝良かったっけ?
 ……あれ、なんか手が震えてきたよ?



 俺、死ぬのか? 正夢になるのか?



「よいしょ!!」ピンポーン



 ふたばちゃんは、ぴょんと飛んで呼び鈴を押し込んだ。
 ちょっと!! 何押してんの!? 俺を抹殺しに来てくるんだろ!? そうだろ!? そうに違いない!!
 悪魔の子め!!



 俺はその場から動かずにただ相手が出てくるのを待つ。ピンポンダッシュとかガキみたいなことは絶対にしない。絶対にだ。



 ガチャリと音がして、扉が開く。もちろん出てくるのは、霙ちゃん。



「はい……」


「……ど、どうも」



「……」バタン




 めっちゃ露骨に嫌な顔をされて扉を閉められました。





ストーリーメニュー

TOPTOPへ