俺氏、捨て子を拾いました
第5章 今日は何する? 息をする
少し待ってろと言われたので、外で待つことにした。その待ってる間、ふたばちゃんの提案によりしりとりをしようということになる。
しりとり……りんご……ゴジラ
と繋げたらゴジラって何ですか? とふたばちゃんに返され、ゴジラについて数分語ることになってしまった。
「つまり、怪獣なんですね?」
「まあ、怪獣なんですけども……」
「私知らないのでナシです!!」
とんだわがままお嬢様だぜ!! これじゃ下ネタも使えないじゃないか!!
などと思っていると待っていたドアの先から、可愛らしい薄い水色のような袖が少し長いパーカーに脚のラインがよく見えるジーパンを履いた霙ちゃんが、面倒くさそうに登場した。
「……なにか?」
「……いえ、何も」
俺の視線が気になったのでしょうね、確かに見惚れていた。ええ、見惚れていたさ。
女の子こんな間近でみたの久しぶりだもの、いいかほりだもの、俺のちんこふっとんだ。
「それでは出発でーす!!」
ふたばちゃんは、俺と霙ちゃんの手をとり、走り出す。
俺たちはその小さな力に抗うこともせず、流されるようにゆっくりと走り出すのであった。